新潟県中小企業家同友会
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2023年3月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 3月号 Vol.421

2023年3月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 3月号 Vol.421

■表紙
青年部会×女性部会
設立20周年対談
【切り文字屋オッケイ(株) 代表取締役社長】
沖野 恵子 氏 燕支部
【エフテクニクス(株) 代表取締役社長】
藤島 俊介 氏 新潟支部イースト地区

■Contents

◇PEOPLE LIFE data No.034
未来を創る! 新潟の企業家たち

青年部会×女性部会 設立20周年対談
現在と未来を見比べて見える共通点

藤島 俊祐 氏 エフテクニクス(株)代表取締役社長
沖野 恵子 氏 切り文字屋オッケイ(株)代表取締役社長

◇企業進化論 Vol.96
歴史に隠れたストーリーを訪問インタビュー

株式会社夢ファームあらかわ

◇今月のイチオシ
企業の商品やサービスなどをピックアップ!

上越妙高の玄関口にさまざまな交流が生まれるスポットが誕生

◇ANOTHER REPORT
例会や行事の報告など、情報共有の場としてフリーテーマで同友会の情報を発信します。

燕・三条・経営労働委員会 合同例会開催レポート

◇INFORMATION
同友にいがたに関するアンケートにご協力ください。

新入会員紹介

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お二人の同友会入会と部会長になったきっかけは?

藤島:私が同友会青年部会長になり2年になります。私の祖父が立ち上げたエフテクニクス株式会社(旧社名:藤島無線工業(株))で社長に就任する際に入会。5年になりますが、はじめは青年部会に入っても参加していませんでした。前任の部会長から「次はお前が部会長だ」と言われ、部会長になることになりました(笑)。いざ部会長になると、今までの景色とは違うと感じました。
沖野:私も女性部会長としては2年になります。入会2012年で、無我夢中で子育てと仕事をしていた時期でした。それまでも行事には、ペア会員として同友会の新入社員研修に参加したりしていました。
2020年に新潟で開催した女性経営者全国交流会を設営する中で声をかけていただき、担当理事になったことが全力投球のきっかけとなり、女全交後にお話を頂き、部会長になりました。

 

各部会長となってからの組織の変化など

藤島:前任者が新しい青年部会を生んだイメージがわたしにはあります。0から1のカタチを作ると、組織は体制がしっかりしてきますし、それぞれの目的や役目が見えてきます。私は出来上がった1、一つの形を10になるものへ作り上げるのが、自身の役目だと考えました。
2年前の部会長になった時の組織課題がメンバーの固定化。例会や活動への参加者を増やすには所属者名簿が重要と感じていました。そこで支部+委員会のコラボ企画で動かすことができるように、エリアと担当チームを作り名簿を作成しました。組織体制をしっかりさせることにより、みんなが一緒に動いてくれました。現在はそのおかげか、関わるメンバーも増え、担当チームでの例会開催へとつながっています。
沖野:女性部会も同様の課題があり、2020年から定期行事として雪つばき座談会を開催し始め、雪つばき座談会への参加が増やしていくには、みんなで一緒に盛り上がっていくことが必要だと感じました。そのためにも、女性部会の役員にみなさんには大きな協力をもらっています。
部会長になり、雪つばき座談会の開催を役員の企画として、チーム制を導入しました。各チームで企画を立案してもらっています。チーム単位の企画は共感を生むことになり、それが座談会の参加者がさらに共感できる体制につながってきたと感じています。

青年部会、女性部会の「これから」について

藤島:同友会は、「集まりたい・学びたい」という想いを形にするところから始まり、例会となりプロジェクトになっています。青年部会では、仲間とそれぞれの強みを生かし、様々な形で関わり合い、それがやりがいにもつながっています。
今後も、青年部会は化学反応を起こしていくのだと確信しています。
沖野:近年、入会する女性経営者が増えてきている傾向があります。雪つばき座談会に参加することで、周りに女性経営者がいることを知り、そこでは悩みや課題を相談して解決できたり、自分自身を見つめ、得意なことを知ることもできます。
これからは他の組織との連携を強くして、より参加したい気持ちになってもらうことで自身・自社の成長できるきっかけになる場所にしたいと考えています。

 

青年部会長(11代目) : 藤島 俊祐 氏
エフテクニクス(株)
代表取締役社長(新潟支部イースト地区)
住所 : 新潟市東区寺山3-4-4
事業内容:電子機器の製造販売及び保守

 

女性部会長(9代目) : 沖野 恵子 氏
切り文字屋オッケイ(株)
代表取締役社長(燕支部)
住所 : 燕市新堀2294-3
事業内容 : カッティングシート、プリントシール、展示会クロス
シート、アクリル板、化粧ビスなどの加工販売

 

 

創業から現在

平成6年に村上市長政にて、この地域の農業を継続して行くという志を持ち、地域の農家4名が共同出資をし「生産組織長政農業生産組合」が設立されました。設立当初は、任意の生産団体でしたが、平成14年に私が入社したタイミングで「有限会社夢ファームあらかわ」に社名を変え法人化しました。その後、令和3年に社名・組織を「株式会社夢ファームあらかわ」に変更しています。主な業務は、お米の生産、集荷、販売、観光いちご園、切り餅の加工販売をしています。

 

いちご観光農園を開始

入社した翌年の平成15年に、代表から「自分の興味のある作物を作ったほうがいい」と新しい仕事を任せてもらいました。今思うと、責任のある仕事を任せ、農業に興味を持ってほしいという想いがあったのだと感じます。その裏に責任を預ければ会社を辞めないんじゃないかという算段があったかもしれません…。
そこで私が選んだのは、いちごの観光農園です。実は、いちごを生産したこともないし観光農園も未経験でした。それでも1年目から、実際にお客さんに来園してもらう観光農園の形にしました。生産者として収穫の喜びを得られるのはもちろんですが、お客さんに農園に来てもらって、おいしそうにイチゴを食べる姿が見られることにやりがいを感じています。

 

 

6次産業へ

平成17年に6次産業へ挑戦します。オフシーズンである冬の期間、農家の方はスキー場などで出稼ぎをすることもあります。当社では、1年間を通じて社員さんを安定雇用していくため、切り餅の加工販売を始めることにしました。
原料はもち米の王様「こがねもち」をコシヒカリと同様に特別栽培したものを使用しています。収穫したばかりのもち米を使い、昔ながらの製法で添加物等を使用しないことにこだわっています。生産から加工、販売まで一貫して自社で取り組んでいます。現在は自社のホームページでのみ販売をしていますが、今後は生産量を増やし、多くの方に手に取っていただけるよう販路を広げていきたいと考えています。

 

代表交代

令和4年11月に、前代表の父から会社を引き継ぎ代表取締役に就任しました。父は、先頭に立ち、背中でみんなを引っ張っていくような経営をしていました。私の代に変わってからは、仕事を任せるようにしています。自分が先代にしてもらったように、社員さんに仕事を任せ、農業の楽しさを知ってもらい、やりがいを感じ、自主的に農業に取り組んでもらいたいと考えてのことです。
それまでは、米の生産、集荷販売、いちご園、切り餅の加工販売などの業務すべてに関わっていましたが、今は集荷販売以外の業務にはほとんど関わっていません。なので、今は少し動いただけですぐ筋肉痛に。数年前までは、誰よりも仕事が早かったはずなのに、今は誰よりも遅くなってしまったかもしれません。

 

夢ファームあらかわの今後

会社設立当初からの目的である「地域の農業の受け皿となる」ことが当社の使命だと考えています。人口の減少に加え、米の消費量が減少しており、取り巻く環境は厳しさを増すばかりです。さらには農家の高齢化が進み、5年後には地域の田んぼが全部なくなってしまうかもしれないという減少率で農家が減っています。近くで廃業する農家があれば、田んぼを引き継ぎ、続けていき、岩船米ブランドを守っていきます。
現在の農業は機械化が進み、以前とはずいぶん変化しています。当社を見て、次世代の若者が就職先に農業を選択してくれるようにならなければと考えています。地域の小学校の農地(学校田)の管理、授業の講師などを率先して引き受け、授業にドローンを持っていったり、メーカーから無人で動くトラクターを借りて見せたり、新しい農業を若い世代に伝える取り組みもしています。新しいことを始めようと思えば、たくさんのチャンスがもらえる環境です。若い世代が夢を描けるような企業になりたいと考えています。

 

 

 

 

1Fはお弁当製造、2Fはコワーキングスペース
株式会社越善の常谷さん(上越支部)が北陸新幹線・上越妙高駅東口の目の前に就労継続支援A型のお弁当製造販売所とIT系の香り漂うコワーキングスペースを開設します。
立喰そばとしてスタートした越善さんですが、現在ではお弁当の製造・宅配事業にも進出し軌道に乗りつつあります。
上越妙高地域の玄関口である上越妙高駅のすぐ近くという好立地でありながら、比較的立地場所を選ばないお弁当製造&宅配事業をなぜ行うのか?常谷さんは駅前立地という目立つ場所で障害のある方がイキイキと働く姿を見てもらいたいと話します。また、そのお弁当製造所の2階にはオシャレなコワーキングスペースが誕生します。

 

 

後発だからこそのこだわりで魅せるコワーキングスペース
2階のコワーキングスペースは、常谷さんの旧知の仲である株式会社ジェイテックの德道社長が企画・運営されます。上越地域では後発となるため、既存のコワーキングスペースを徹底的にリサーチし、足りない要素をしっかりと整備しています。プライバシーを守りながらオンライン会議等に参加できる一人専用(1畳)の部屋、防音に優れ、セキュリティが確保された会議スペース、何より女性目線でコーディネートされた今までにないオシャレなインテリアデザインは、上越妙高駅を利用する首都圏からのお客様にもきっと満足頂ける交流スペースとなるでしょう。

 


 

越善 はぐくみ弁当 / NEST-ONE
北陸新幹線 上越妙高駅東口より徒歩1分

株式会社越善
住所 : 上越市大和1丁目1-21
TEL : 025-546-7390
代表取締役 : 常谷 登 氏(上越支部)
業務内容 : 立喰そば、お弁当製造・宅配、お米の販売 等

 

 

広報情報化委員会より、会員の皆様へアンケートを実施いたします。毎月発行しているこの「同友にいがた」や、同送している例会案内・カレンダー・折り込みチラシ、また、ホームページ等の発信について皆様のご意見を教えてください。
ご回答いただきました内容を吟味し、次年度以降の情報発信へ繋げてまいりたいと考えております。全てのご意見にお答えできるかはわかりませんが、会員の皆様が広報誌や発信に「どう感じているのか」を知り、よりよい情報発信を 行っていくために、ご協力をお願いいたします。

アンケートは、こちらのQRコードをスマホのカメラで読み取っていただくか、3月1日にe.doyu事務局からのお知らせにて公開するURLよりご接続いただき、ご回答ください。
より多くの皆様のご回答をお待ちしております。
【広報情報化委員会】

 


1月27日、燕三条地場産センターにて、
燕支部・三条支部・経営労働委員会合同のブロック例会が開催されました。
会場・Zoomに40名以上が参加した例会について、
座長・室長・報告者の3名の感想を掲載いたします。

 

 

座長 有限会社鈴文
代表取締役 鈴木 一 氏
(三条支部・経営労働委員会)

私は経営労働委員会に所属しており、現在委員会では第6期経営指針成文化と実践の会にて、受講生が経営指針の成文化の仕上げに掛かっている時期です。1月末の合同例会の設営にあたり、経営労働委員会としての目的は「社員と共に会社を成長させていく取り組みを実践し、効果を上げている同友会メンバーを報告者に、受講生や参加者に労使関係構築について学んでほしいと考えていました。
座長として、私自身自社の社員高齢化や人材不足が常時課題となっており、仕事が多くあっても対応できないことや、残業・休日出勤を社員の皆さんに協力いただいているが、疲労の蓄積やモチベーションの低下から退職に繋がってしまうことに焦点を当てたいと考えていました。
報告者の渡辺修士氏は、日報の作り方(事後型から計画型)や、多能工化を図り休みやすい体制を構築したりと、社内で様々な改革を実践し成果を出しています。そんな報告に関わり、当社では、まだまだ社員に寄り添っていないと感じ、学びを深めることができました。

 

室長 ミノル製作所株式会社
代表取締役 本多 貴之 氏
(燕支部)

三条・燕経営労働委員会合同1月例会にて、渡辺様に報告してもらうことに決まってから私自身楽しみで仕方がありませんでした。報告内容はとても素晴らしく、自分自身中々真似できるものではないですが少しでも挑戦してみたいという気持ちになりました。
例会に参加された方からもいろいろと質問が出ており、とても刺激になるいい例会になったと心から思いました。
渡辺さん曰く、今回の話以外にもまだまだ報告したいことがあると言っておられたのでその時が来たらぜひともまた報告会に参加し、刺激をもらいに行きたいと思います。ありがとうございました。

 

報告者 弘新機工株式会社
代表取締役 渡辺 修士 氏
(新発田支部長・新潟同友会副代表理事)

大変な天候が続いた中、ひと段落した頃の例会となりました。除雪、停電復旧、水道管の破裂の復旧などなど。そこで気づきました。ピンチのときいつも側で寄り添っているのは我々中小企業じゃないか!?我々中小企業こそ真のヒーローだ!!誇りと自信を持って仲間を創造しよう!そんなことを感じさせてくれる日でした。
経営労働委員会とのコラボでしたので指針受講者も多く参加されていました。経営理念とビジョンの私なりの考え方を報告させていただきました。また鈴木座長から弊社の取組みをいくつか紹介してくれるよう依頼されていたので、いくつか紹介させていただきました。
しかし、肝心のグループ討論の「新規事業について」の話がまったくすっ飛んでしまい、参加いただいた方々には大変申し訳ないことをしたと反省しております。この場で補足させていただけば、弘新機工が新規事業を起こす目的は2つ。一つ目は年間休日を増やすため。二つ目は「やりがい創出」です。今後も「人を生かす」ことができる環境を創出していきます。

     

入会案内・お問い合わせ

中小企業の経営者及びこれに準ずる方で、会の趣旨に賛同される方は、どなたでもご入会いただけます。
また、会員企業の社員の方や会員でない方も参加できる行事があります。

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