広報誌同友にいがた
2024年2月号
新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 2月号 Vol.431
2024年2月号
新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 2月号 Vol.431
■表紙
すべての企業とすべての人が
自分らしく輝く社会をつくる
【株式会社アドハウスパブリック プランナー/ディレクター】
吉野 竜也 氏 新潟支部セントラル地区
■Contents
◇PEOPLE LIFE data No.044
未来を創る! 新潟の企業家たち
ブランディングを通して、
元気な人・事業・会社づくりを支援したい
吉野 竜也さん 株式会社アドハウスパブリック プランナー/ディレクター
◇委員会・部会活動報告
それぞれのテーマを専門的に学び、問題を解決!
政策委員会/経営労働委員会/青年部会/食部会
◇新入会員紹介
◇私とお話しませんか?会員交流の館 vol.8
◇ANOTHER REPORT
例会や行事の報告など、
情報共有の場としてフリーテーマで同友会の情報を発信します。
新潟支部12月例会
- PEOPLE LIFE data
- 委員会・部会活動
- 新入会員紹介
- 会員交流の館
- ANOTHER REPORT
会社について
当社は1974年に設立、来年50周年を迎えるブランディング・デザイン会社で、現代表の関本は、父・母に続く3代目となります。私は2000年に入社し24年目を迎えました。
アドハウスパブリックは、印刷の版下づくりを行っていた初代が独立して作ったデザイン会社が始まりで、長らく大手印刷会社や広告代理店の下請けでグラフィックデザインを行っていましたが、2012年に現代表の関本が社長就任し、下請け中心の仕事から、直接お客様の想いをくみ取り本質的な課題の解決に役立ちたいという代表の強い思いのもと、現在のブランディング事業主体の企業になりました。
社員一人ひとりが自分らしくやりがいを持って働き、ビジョンを共有した強い組織基盤をつくる「インナーブランディング」と、差別化を図ったオンリーワンの事業・商品・サービスをつくる「ブランド開発コンサルティング」、そしてそれらを魅力的なデザインで表現し世の中に伝える「アウターブランディング」を組み合わせた当社独自のメソッドで、さまざまな企業のブランド構築を行っています。
経歴と入社の経緯
小さい頃から絵や漫画を描くことが好きで、単純に「好き」を仕事にしようとデザイン専門学校を卒業。初めて就職した会社には10年間在籍し様々な経験を積みましたが、バブル崩壊に伴うリストラにより一度解散へ。その後、私と私が選んだ数名で制作部隊の立て直しを命じられ1年間奮闘しましたが先が見えずやむなく退職することに。当時父が経営していた工務店も倒産するなどして、社会の厳しさを痛感しました。
退職間もなく取引先であった印刷会社の方からの紹介でアドハウスパブリックに入社し、紹介していただいた印刷会社にディレクターとして出向。それを機にデザイナーからディレクターへ転身することになりました。出向から戻ってからは、大手の通信会社・保険会社・総合商社・シネコン運営会社・住宅設備メーカーなど、様々な業界の広告や販促物の企画・制作に携わって今に至ります。
同友会について
社員である私は企業や事業のブランディングを支援している会社に所属しています。私自身もできるだけ経営者に近いところで、経営者の思いに近づきたいと願っていましたので、多様な経営者から、仕事や経営における楽しさも苦しさも実体験として経験してきた生の声を聴いて学ぶことが出来る場で、経営者の様々な考えに触れて、それを尊重し、企業運営に関する考え方を学ぶことで、私自身がきちんと企業課題をとらえるための器を広げられています。また、経営者であろうがなかろうが、一人の人間として自分は何をしたいのか、何を大切にしたいのかという信念と、自分の人生を自分で動かし、社会に貢献することの大切さを学ばせていただいています。
会社のこれから
企業がいかにして差別化を図って生き残っていくかがますます重要になってきた今、そこで働く一人ひとりが自分らしくイキイキと活躍できるかが大切になっていると思います。アドハウスパブリックは「すべての企業とすべての人が、自分らしく輝く社会をつくる」というビジョンを掲げ、そこに共感するメンバーとともに、お客様の思いや考えを汲み取りながら、本質的な課題解決のお役に立てるよう、全社一丸で尽力しているところです。
一人ひとりが自分の能力を存分に発揮して、お互いの成長を高めあうことを楽しめる会社を目指しながら、1社でも2社でもそうした会社を増やしていきたい。自社においても、あまり年寄りは出しゃばらず(笑)若いメンバーの個性や意思を尊重しながら活躍の場を作ることを大切にしていきたいと思います。
株式会社アドハウスパブリック
プランナー/ディレクター : 吉野 竜也 氏(新潟支部セントラル地区)
事業内容 : インナーブランディング・事業開発・デザイン
住所 : 新潟市中央区女池神明3-4-9
TEL : 025-250-7578
創業 : 1974年
従業員数 : 26名
今後の政策委員会の方向性を話し合いながら有意義な時間を過ごせました。この写真の中に懐かしいあの人も映っていますので、探してみてください! 政策委員会の活動は多肢にわたりますので捉えどころが難しい所があります。そもそも経営環境をよくしていくということは社会課題をよくしていくことに直結していますので成果として見えにくいところが有ります。一見遠回りの地域課題に目を向け社会全体をよくして行き、自社の経営課題をも改善して行く事を時間はかかりますが取り組んで行きたいと思います。
日々の経営課題の中には、どうしても自力で解決できない課題もあります。こういった一人ではどうにもできない問題に対して、力を合わせ変えていくのが政策委員会です。委員会の一連の活動はきっと経営課題に欠かすことのできない時流を読む洞察力を養います。「よい経営環境」をつくる最前線とも言える政策委員会に参加し、力を貸してください。
(一社)新潟県中小企業家同友会 事務局 鈴木健太 記
経営労働委員会では、昨年12月、経営指針成文化と実践の会を受講する意味やサポーターとして参加し続ける意義を深掘りするための対談を行い、その様子を動画撮影しました。関原代表理事、諸橋経営労働委員委員長、第7期経営指針成文化と実践の会4グループ座長を務めている本多貴之さんを迎え、山貝副委員長のファシリテートでテーマごとに業界や世代を超える約2時間の熱い対談となり、次の意見が出ました。
テーマ❶不易流行・過去の自身の経営を振り返る
「古き良き経営とは何か」という問いから始まり、過去の自身の経営について「利益を出すことが目的だった。業界的に個人事業的で経営という意識は薄かった。自分自身が頑張ればなんとかなると思っていた。お客様の評価しか見ていなかった。」など経済的要因(科学性)を求めていたと感じました。
テーマ❷人を生かす経営・よい経営とは?
経営指針成文化と実践の会の学びの中で「会社の役割は人づくり。自分がプレーヤーから離れると覚悟を決めた時点で社員が人に見えて来た。指針の会受講後は自分や企業の理想の姿を描けるようになった。いつ社員が自分を超えて行ってくれるのか楽しみ」など人づくり、社員(人間性)に焦点があたってきました。
テーマ❸なんの為に経営しているのか?これからの経営とは?
「主体性のある社員育成。社員を幸せにする会社。一生働ける人をつくる。変化の時代に経営者は先回りしなければならない。地域課題を解決していく。地域からあてにされる企業へ。」などこれからの《社会性》を意識した意見が多くでました。
みなさん、経営指針成文化と実践の会(前・経営指針を創る会)を受講されており、それぞれが受講中に投げかけられた言葉をきっかけに気づきを得、成長されたと話していました。3年前、長年にわたり新潟同友会の経営指針成文化運動に熱心に関わられていた品田保男さんが、そして、昨年11月に牧野章一さんが亡くなりました。もっとお話しておけば良かった。もっと成長しなければ…。そんな想いで動画を撮影しました。我々ができることは何か?よい経営とは何か?人を生かす経営とは?この大変革の揺れ動く時代の中、ブレないための自分自身の個人理念と経営理念、そして明確な理想の姿を見つけ経営を実践するため、共に学びたい方はぜひ経営指針成文化と実践の会をご受講ください。
経営労働委員会 副委員長 新井田慎 記
青年部会チームコムレイドは「繋がりの強化」を大テーマとし、楽しく&学びがある→参加したくなる青年部会を築き上げることを目標とし活動しています。
そんなチームコムレイドは12/15(金)『知学楽』企業訪問バスツアーを開催しました!「社業が忙しく同友会活動になかなか参加できない、しかし自社の事業内容を知ってもらいたいし、会員と交流したい」という声が青年部会内であがっていました。それならこちらから会社に訪問して見学&交流しよう!どうせならバスで行って移動時間も楽しく学びのある時間にしよう!と考えたのがきっかけです。
当日はフジアグリファーム㈱ 眞田さん、㈱塚田牛乳 塚田さんの合計2社を訪問しました。眞田さんからは自身の経験から天候の変動に強い農業を作りたいという思い、そしてグループ企業の強みを活かした農福連携の取り組みなどをお聞きしました。そして訪問メンバーに飲食店経営の方もおり、早速ビジネスの話も生まれていました。塚田さんからは工場見学の後、酪農・牛乳業界の課題や今後の塚田牛乳の取り組みについて聞かせていただきました。そしてバスの車内では3分間スピーチ大会を行いました。あっという間の半日でした。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
青年部会チームコムレイドサブリーダー (株)グリーン東 上野喜寛 記
❶スーパーマーケットトレードショーへの見学会
2月14~16日に開催のスーパーマーケットトレードショー2024に参加し、その日の学びや気付きを共有する懇親会を開催します。スーパーマーケット?と感じる方もいらっしゃると思いますが、出店者数は2100社、3700小間以上の食品流通業界の最先端の集まる国内最大級の食の商談展示会です。小売業だけでなく、飲食店や生産者など食に関わる全ての方々、今後食品に関わる事業を考えている方々にとってはとても刺激ある内容になります。1人ではなかなか参加する機会がなくても、同友会メンバーと共に学びあいながら見学しませんか?
❷食部会3月例会「わたしたち企業家の地域課題」の開催
飲食店、食品卸、農林水産業、食に関わるすべての企業の目指すゴールの一つは「自社の商品を食べて笑顔になってもらう」ことだと思います。今回、新潟県立大学より、人間生活学部 子ども学科の小池由佳教授をお招きし、子どもたちを取り巻く“食事情の深刻さ”という現実を知り、企業として、経営者として何ができるのかを考えます。これは、『食に関わる企業の課題』ではなく、「すべての企業・経営者」にとっての課題です。子ども食堂やフードバンク等、関わり方・支援の仕方は様々ですが、現実を知り、自社に何ができるかを考える機会としたいと思います。
ぜひ、業種問わず、多くの方にご参加いただければと思います。e.doyu、案内からご参加お申し込みください。
(一社)新潟県中小企業家同友会 事務局 高橋拓夢 記
品田:最近新井さんとお話しした機会に、なんとなく「雰囲気が変わったな」と思っていて、その究明にお話を伺いに来ました(笑)。
新井:そうですか…?(笑)。あまり自覚はありませんが、昨年の3月に経営指針成文化と実践の会の受講を終えてから、会社に対して考えがまとまり、色々と取り組んでいるので、そういった面での印象かもしれません。
品田:グループ会社の副社長の木村由美さん(㈱西武商会 代表取締役副社長)の紹介で入会をされて、指針の受講となったわけですが、受講中・受講後に変化はありましたか?
新井:西武フーズは㈱西武商会グループの飲食部門という立ち位置で、「コリアンダイニングけなり」を新潟駅前店とイオン新潟南店の営業を行っています。実は、グループとしての経営理念はあっても、西武フーズとして理念が定まっているわけではなかったんです。自分でもしっかり定めたいと思っていても形にできておらず、そういった面でまず近道になりました。指針受講時に、理念について義理の母(木村さん)に相談すると「あなたは何がしたいの?」と話してくれました。私が作っていた理念がなんとなく、“西武商会寄り”の理念になっていることに気づいて、西武フーズの経営者としての考えを引き出してくれました。おかげで今は理念が軸になって、自身で迷ってしまったときや悩んだ時に立ち返って考えることができるようになりました。
品田:その気持ちはすごくわかります。私も指針を成文化した後、自分の考え方だけじゃなく、軸が生まれたことで、ブレずに進めていくことができるようになりました。同友会の例会はどのように活用していますか?
新井:かなりプレイングマネージャーとなっているので、正直あまり例会には参加できていません。それでも、指針関係等自分のアンテナに引っかかって「学びたい!」というものにはできるだけ参加できるようにしています。一番影響があったのは数年前に参加した食部会の例会で群馬同友会のグリンリーフ㈱の浦澤さんの報告でした。その中で取り組んでいる評価制度が西武フーズに足りていなかったものだと思いました。私は西武フーズには家業としての側面があると考えています。グループとして母体のある企業体質で、自社は社員が8人、パートアルバイトが多数という状況ですが、一人ひとりに対して感覚的な評価をしていたというか、お互いに話し合う場を設けていませんでした。話を聞いても、相手にフィードバックをしていないので、会社としての想いを伝えきれていなかった。そこで、評価制度をしっかりとして、成文化した理念を企業全体で落とし込む土台を作らないとと考えています。今はまだ、正直うまくいっているとは言えませんが、少しずつ、企業として成長していきたいです。
【対談者】 (株)シナゼン
代表取締役 品田 敦司(新潟支部セントラル地区)
新潟支部12月例会が、12月20日(水)に新潟ジョイアミーアにて開催されました。
「もがけ!見いだせ!信じろ、自分!〜経営指針成文化を通じ、自分をさらけ出し、
掴んだ会社経営への想い~」をタイトルに、鹿島隆一さんの想いの溢れた報告となりました。
報告者・座長・室長の感想レポートを紹介します
報告者 ㈱はるかぜツアー 代表取締役 鹿島 隆一 氏(新潟支部ウエスト地区)
株式会社はるかぜツアーの鹿島です。12月の新潟支部例会で初めての単独報告をする機会をいただき、感謝しています。報告づくりの中で、自身の覚悟について深く考えました。私にとっての覚悟は、自分を信じることだと気づきました。これは報告者としての経験がなければ気づくことができなかったと思います。同友会でよく聞く「役得」という言葉の意味を初めて理解することができました。今回、壇上に立てたのは座長の島田さんと室長の山田さんのおかげです。ありがとうございました。
座長 ㈱フォークス 代表取締役 島田 多一郎 氏(新潟支部ウエスト地区)
12月例会では「経営指針の重要性と効果」をテーマに株式会社はるかぜツアーの鹿島さんに報告いただきました。
経営指針を通して、「経営に関する想いを自分で言語化する意義」やサポーターの方たちとの真剣な関わり合いを通じ、「自分自身のありかたを見つめる意義」などを中心にお話いただきました。支部望年会も同時開催したため、多くのゲストにもご参加いただき、同じような境遇のゲストにも大きな影響を与えることが出来たと想います。座長のまとめでお話したのは同友会の意義。状況・経験が異なる経営者が集い、悩みや想いをさらけ出し、学び合うことを通じて人間的な成長に向けて切磋琢磨できる場所であることを改めてゲストの方たちにも発信させていただきました。
室長 アトリエPourToi 代表 山田 育永 氏(新潟支部ウエスト地区)
地区長より例会の司会進行係?をとの話を受けました。入会間もない当時は内容を理解できていなかった私でしたが、機会が巡ってきた時、迷った時の「はい」を選択しました。
不慣れで要点が判らない私は、ウエスト地区幹事の皆様のお力添えをいただきながら、また、事務局のご指導を賜り「室長」という大役を終えることが出来ました。
座長の島田多一郎さん、報告者の鹿島隆一さんとの素敵なチームで、たくさんの時間を過ごさせていただいた貴重な経験に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。