新潟県中小企業家同友会
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2022年2月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 2月号 Vol.409

■表紙
オフィスHanakoの野望
【オフィスHanako株式会社】
小野 綾乃  氏 課長
渡辺 美紗希 氏 店長
新潟支部セントラル地区

■Contents
◇PEOPLE LIFE data No.022
インタビュー
小野 綾乃さん
オフィスHanako株式会社 課長

渡辺 美紗希さん
オフィスHanako株式会社 店長

◇企業進化論 Vol.86
お米や庄七

◇今月のイチオシ
有限会社鈴文 鈴木一氏 (三条支部)
GOOD DESIGN AWARD 2021 グッドデザイン賞を受賞

◇ANOTHER REPORT 
開催報告レポート
【熱いぞ、この冬消費喚起だ!にいがた逸品まつり】

◇INFORMATION
第8回 関東甲信越経営フォーラムin新潟
第4回 実行委員会報告

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  • 企業進化論
  • 今月のイチオシ
  • INFORMATION
  • ANOTHER REPORT

 

オフィスHanakoという会社

渡辺:オフィスHanakoは、新築やリフォーム・不動産等を取り扱う建築業として、2011年に設立しました。「女性建築士と造るハナコの家」を掲げ、女性ならではの視点を家づくりに取り入れ、子育て等で、家で過ごす時間の多い女性の暮らしに、120%満足していただけるような住まいをご提供させていただいております。不動産部門についても、既存の中古住宅に建築会社だからできる耐震や断熱施工を行い、目に見えない部分も安心して暮らすことが可能です。

小野:社内は女性社員がほとんどで、代表の意向もあり、女性が働きやすい環境づくりにも力を入れています。社内の昼食は給食が出ますので、自分用のお弁当を作ってくる必要はありません。社内には社員満足委員会、お客様満足委員会、環境整備委員会の3つの委員会があり、社内でヨガを行ったり、オーナー様との交流会を計画したり、オーナー様向けの月刊誌を作ったりと、日々社内の環境も整えています。
オフィスHanakoと私

小野:私がオフィスHanakoに入社したのは5年前のことです。その少し前に、私は家を建てました。子育てをしながらアパレル業界で働いていた私は、「家づくりってこんなに楽しいんだ!」と衝撃を受け、自分も家を建てる仕事に携わりたい、と退職。そのまま建築業界にはいけないだろう、と住宅の内装業で経験を積み、「女性の働きやすい建築会社だよ」とオフィスHanakoを紹介され、惹かれ、入社しました。

渡辺:大学を卒業する際、関東の金融機関へ内定が決まっていた私でしたが、代表を務める母と揉め、今後のことを考慮した結果、内定を辞退して大手不動産会社に入社することになりました。人事部に配属され、3年ほど経過した頃、母に病気が見つかり、帰郷することになります。正直なところ、当時建築にあまり興味はありませんでした。上場企業の人事部で、企業の仕組みづくりを見てきた私にとって、入社当時のオフィスHanakoとのギャップを感じる部分は多数ありましたが、現在は前職で学んだことを生かしてハナコの基盤となる組織づくりを進めています。

 

 

次のステップへ 野望:小野さん 渡辺さん

渡辺:オフィスHanakoは企業として次のステップに進む時を迎えています。現在、代表も営業に飛び出しながら、会社の経営を行っています。会社として、もっと代表が経営の中心にいられるような体制を築いていく必要があると考えています。会社全体では一人一人の距離が近く風通しの良い所が魅力の1つだと思います。オフィスHanakoは、代表の想いが会社全体に広がり、共感をしながら社員が働いています。会社のその先を経営陣が常に考えていられる状態にし、代表のやりたいことに注力できる環境にしていきたいです。

小野:オフィスHanakoはとても魅力のある会社なので働き方や代表の思い、商品をもっともっと世の中に発信し、県内外でゆるぎない信頼を獲得し続けること、お客様の120%の満足度をずっと保てるような関係作りを続け、“愛される企業”になりたいと考えています。その為に、今後はメディアに沢山取り上げていただいたり、広告活動にも力を入れて取り組んでいきたいと思っています。

渡辺:同友会は、私にとって精神安定剤のようなものです。後継者として、自身で抱えていた悩みや不安が、「自分だけ抱えていることじゃない」と知ることで、“継ぎたい”と前向きになることができます。

小野:志の高い方が多く、その内容から「自社はどうなんだろう」と持ち帰ることで、次のステップに繋がると思っています。

両名:「オフィスHanakoに建築を依頼したい」・「オフィスHanakoで働きたい」と思ってもらえる企業になることを目標に今後も取り組んでまいります。

 

オフィスHanako株式会社
代表取締役 : 渡辺 さゆり 氏
会 員 : 小野 綾乃 氏 課長  渡辺 美紗希 氏 店長
(2名とも新潟支部セントラル地区)
業務内容 : 建築業(女性建築士と造るハナコの家)
住 所 : 新潟市中央区姥ケ山1637
他3店舗 FavoRe(リフォーム)
Kidoriya(中古住宅×リノベーション)
NiCOLABO(2人暮らし用新築)
住 所 : 中央区女池上山2‐20‐20
設立 : 平成23年(2011年)
従業員数 : 43名

 

私が起業に至るまで

2015年、39歳で私は米農家になりました。それまで勤めていた会社を辞め、父が兼業農家として持っていた5町歩(約5ヘクタール)の水田を生業とすることに決めたのは、シンプルな理由がありました。

離婚をきっかけに、娘と息子にゴルフを始めさせました。やるからにはプロを目指し本気で、環境を整えようとすると、サラリーマンの環境では厳しい現実がありました。農業を選んだのは、収穫・販売の半年間必死に米と向き合い、収穫後の半年間は子供のゴルフに向き合うことが出来るからでした。農家をしながらゴルフ場等アルバイトをいくつも掛け持ちし、人脈を作りました。そのおかげで、日本最高のゴルファーと繋がり、娘は持っている力を見出してもらい、千葉でプロを目指して走り始めています。

 

 

信念と行動力

何があっても生きていく、と強い想いが当然ありました。収入・子供の教育論や今後の農業の在り方など身内ともめることもありましたが、信念をもって続けてきました。持論ですが、言葉の熱意が人の魅力に繋がり行動が信頼を築きます。0から1を作る、産みの苦しみを知る創業者の考え方と、ある環境を改善・伸ばしていく後継者の考え方は違うと思いますが、私が考える使命感と直感と芯を捉える想いを大切に考えています。

 

 

動き出した【七紬(なつ)プロジェクト】

物事は単純で、「やってしまった」者の勝ちです。真似できないこと、わかっていることを体現した者の勝ちです。恵まれていなくたって、めげる必要なんてありません。私の仕事も目的は明確です。お米を買ってくれた人が笑顔になるように、日々仕事をしています。味・金額・パッケージ・売り手の人柄等々、どれかがお客様に喜ばれ、笑顔にしたとき、その方はリピーターになります。

農業は「食べる」を支える、なくてはならない大切な業種です。そして、農業は自分一人では何もできず、自然や他人がいないと成立しません。そして、その他人や自然を考えて、仕事をしている時が一番成長できます。

皆さんもご存じの通り、受け継がれ紡がれてきた日本のコメ作りは、担い手不足・米離れなどで危機的状況に陥っています。日本の田園を守り日本の米文化を紡いでいく米農家は確実に岐路に立たされています。

お米や庄七の進める七紬プロジェクトは、米文化とそこに生きる地域を守るための食育を考えています。「物語を紡ぎ、行動することで幸運が訪れますように」という想いが込められています。

若者の未来を考え、農業の在り方・農業を通じた学生との触れ合い、環境と健康を考えることで生まれる地域活性化と農業体験は、学生に様々な興味を抱かせ、発想力を高める機会になります。

また、学生だけでなく、プロジェクトに参加している企業・個人の方にも農業体験やイベントにも参加していただいております。

会員の皆様には、プランに応じたお米を収穫後にお渡ししています。また、協賛企業とは、会員証を使用した割引やスタンプラリーでの特典を用意していただき、サービスなどを会員の皆さんにSNSで発信していただくことで、地域や協賛企業の皆様と一体となり、拡散されていく効果を狙っています。

農業を通じて地域を活性化し、子供たちが農業の未来・地域の未来を考えてくれるような、ワクワクする未来を考えていきたいと思います。

農業を通して、農業の枠を超え、地域企業と協力し合い、異業種と繋がりあう七紬プロジェクトの仲間を募集しています。ご賛同いただける皆様は、ぜひご協力をよろしくお願いいたします!


 

 

三条支部 有限会社鈴文さんが開発された「ハーネスアンカー」が、2021年度のグッドデザイン賞を受賞されました。製品の受賞に至った経緯と想いについて、お話しを伺いました。

この度 有限会社鈴文は安全帯固定アンカー(屋根用ハーネスアンカー)でGOOD DESIGN AWARD 2021 グッドデザイン賞を受賞しました。

屋根の雪止め金具メーカーである鈴文は「雪止め金具を販売するだけでなく屋根の雪下ろしが大切である」と発信しています。新潟県内では雪下ろし作業中の転落事故が7年間で320件発生し、全国ではもっと多い事故が発生しています。雪国は高齢化が進んでいる事から、転落事故のほとんどが65才以上の高齢者です。克雪住宅(落雪、耐雪、融雪式屋根)であれば雪下ろしは必要ないですが、費用が掛かるものですから普及するまで時間がかかります。

弊社の雪止め金具は30年間雪を止めます。一人暮らしの高齢者の家や空き家にも30年前に取り付けた雪止め金具がまだ雪を止めています。そして、屋根からの転落事故をなくす事も大切な使命であると思い、雪下ろしマニュアルや雪下ろし用ハーネスアンカーを提案しております。

弊社は長期に渡り自社製品を開発し販売を行っており、新しく開発した製品はグッドデザイン賞に応募しております。2019年に花壇用仕切り「簡単花壇」がGOOD DESIGN AWARD 2019を受賞しましたが、その後は受賞とまでは至らず、社員皆で悔しい思いをしていました。その中で女性社員達は懸命に工業デザイナーの相談会やデザイン講習会に参加してくれ、その効果もあってか、この度2度目の受賞となりました。

受賞できたことで社内のデザインに対するモチベーションが高くなりました。今後も積極的に商品開発を進め様々なデザインコンペに挑戦し社員と共に輝きながら成長する企業に成ります。


有限会社鈴文
住所 : 三条市一ノ門1丁目10-43-5
TEL : 0256-32-1610
代表取締役 : 鈴木 一 氏(三条支部)
業務内容 : 金物製造業

来年6月に開催となる「第8回関東甲信越経営フォーラムin新潟」に関する情報を青年部会から発信するコーナーです。

開催に向け毎月行っている実行委員会の様子や、開催に向けた進捗をお知らせいたします。
興味のある方はぜひ実行委員会へご参加ください!


 

1月14日「関東甲信越青年経営者フォーラムin新潟」第4回目となる実行委員会。前回までの実行委員会の中で、in新潟フォーラムテーマが決まり2つの分科会テーマも決まり各県より推薦者が報告候補者を紹介する為の熱い討論が行われました。

長野から始まり、千葉、山梨、神奈川、埼玉、新潟、茨城と各県とも5分間で、素晴らしい経営者たちの紹介が行われました。もっと知りたいと思う経営者ばかりで、会場もZOOM参加者達も2名に絞ることに頭を悩ませ様々な意見が飛び交いました。

悩みに悩んだ結果、山梨県の株式会社満足屋の飯野さんと、埼玉県の株式会社ディーアイケイの中川さんに決定しました!

山梨県の飯野さんは小売業で創立109年という老舗にして、10年間で売り上げが180%UPという結果と既製服のみならず様々なイノベーションを実行されている素晴らしい後継者です。

埼玉県の中川さんはWEB製作会社にて、年間休日114日、有給100%消化など働きやすい環境作りを実践されている他人承継という珍しい形の素晴らしい経営者です。

経営者として毎日様々な問題に直面することも多い中、飯野さん中川さん共に真摯に問題点に向き合い地域社会に貢献する努力を続けているように見えました。今回の報告者2名の話は自社の経営にも繋がると思います!皆さんが参加することで自社が盛り上がり、新潟が盛り上がるはずです!一緒に盛り上げていきましょう!


青年部会広報チーム 小林 浩二
株式会社 Vivaz 代表取締役 記

 

2021年12月4.5日(土日)に開催された、同友会主催の消費喚起行事「にいがた逸品まつり」を開催しました。村上から上越の全県から15社の企業が新潟ふるさと村に集まり、各社の逸品を販売しました。新聞折込や、TV・ラジオメディアでの告知や生放送もあり、14,000人を超える来場者を記録し、100万円分のプレミアムチケットはあっという間に完売!大盛況となった行事へ出店された3社の感想を頂きました。

株式会社叶味家
代表取締役 長嶋 信司 氏
(新潟支部ウェスト地区)

前日の準備から、参加される同友会会員の期待は大きかったと感じました。プレミアムチケットの利用等、集客にはかなりの効果があり、大勢の方においでいただき、出店した会員は接客に大わらわでした。

マスコミも多く、取材内容によってはイベント後も出店したお店にお客さんが買いに来られ、しばらくは忙しかったという話も聞きました。やはりマスコミの力はすごいですね。

これを機会に、会員の皆さんが元気になり、多くの市民との交流の場を作ることができれば、同友会活動の認知と会員増強になるのでは、と期待しております。ぜひ、次の活動に繋げたいと思います。実行委員、事務局、参加した会員の皆様、ありがとうございました。


有限会社お菓子の龍宝堂
代表取締役 齋藤 康治 氏
(下越南支部)

新潟ふるさと村の【熱いぞこの冬消費喚起だ!にいがた逸品まつり】が屋外での開催であれば参加を見送っていたのですが、売店内での開催でしたので参加させていただきました。

2日間の出店で、1日目は、販売商品はバラ売りをして当店の商品を知ってもらうよう取り組みましたが、客単価が低いため売り上げが中々上がりませんでした。2日目は、「もち麦クッキー」「あがの・ほほ笑みいちご」を、3個まとまればお買い得価格にして戦略を変更。客単価も上がりました。競合商品もあり厳しいところもありました。

コロナウイルス感染症の中、イベント開催が全てキャンセルになり、食関係の販売イベントは2年ぶりでした。参加させていただきありがとうございました。

 

 

アートサロン掛軸堂
代表 高橋 きよ江 氏
(新潟支部ウェスト地区)

2021年1月にメディアシップで開催した「にいがた十色物産展」引き続き、今回も参加させていただきました。本当にお客様が来ていただけるのか、少し不安ではありましたが、開場前には扉の外に行列!会場内で使用できるプレミアムチケットが数十分で完売!ふるさと村でのイベントでは、なんと、1年半ぶりの入場者数!後で聞けばあの広い駐車場では、車がなかなか停められなかったとか。

新聞折込チラシ、TV生中継、ラジオトークショーなども企画されましたが、そのマスコミの力の強さを、まざまざと見せつけられた2日間でした。

普段一般の方との接触が少ない会ですが、まさに地域との連携の大切さを感じさせるイベントでした。

会員の皆さんも活き活きと対応され、お互いに助け合い、活気ある時間でした。それにもまして、参加した会員さんの、お互いの仕事内容がわかり、又一段と親しくなれる最高の機会でもありました。これからも、どんどん外部に発信し、こういった地域との交流、連帯感が会の発展に不可欠だと強く感じました。ぜひまた企画していただきたいと思います。

     

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