新潟県中小企業家同友会
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2022年6月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 6月号 Vol.412

■表紙
経営指針
-成文化と実戦のすゝめ-

【株式会社テクノナガイ 代表取締役】
長井裕三 氏 新潟支部イースト地区

【株式会社Re-size. 代表取締役】
野口 晃 氏 新発田支部

■Contents
◇PEOPLE LIFE data No.025
インタビュー
渡邊 栄貴さん
CONNECT FOLK CREATIVE DIRECTOR

◇新潟同友会 経営労働委員会特別インタビュー
経営指針成文化と実践の会 Vol.88
【株式会社テクノナガイ】
【株式会社Re-size.】

◇ANOTHER REPORT-1 
広報誌の新しい在り方
~同友にいがたを通じて、より深い学びを~

◇ANOTHER REPORT-2 
仲間になりたい存在になる。
仲間でいたい仲間になる。

◇INFORMATION
活動紹介!
新潟支部 小グループ活動「Q&A塾」

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  • PEOPLE LIFE data
  • 企業進化論
  • INFORMATION
  • ANOTHER REPORT

 

小池機工株式会社 新事業部「CONNECT FOLK」

小池機工株式会社は、小池茂範氏を二代目として、機械工具商の卸売りをしています。工場、鉄工場に消耗品及び機械関係全般的に、必要とされるものを多岐に渡り、納めています。現在27期目の小池機工㈱は、2022年1月21日、渡邊栄貴氏を迎える形で、CONNECT FOLKを事業部として設立しました。業務内容は、主に映像関連の制作で、県内外の企業、大学、専門学校等の紹介や製品・サービスのPR動画の制作を行っています。CONNECT FOLKという名前の想いは、CONNECTは繋ぐ。FOLKは人を指しています。人を繋ぐという意味で、渡邊氏が行う仕事を通して、人や物や事を繋いでいきたいという想いから名付けられました。

 

渡邊氏の想い

渡邊氏は2021年11月くらいに前職場を退職することが決まり、独立してやっていこうと決意しました。そんな時、同友会の「第4期経営指針成文化と実践の会」の同期で、普段からよく話をしている小池氏に報告したところ、「一緒にやらないか」と逆オファーをもらいます。非常にうれしい打診でしたが、入社を決断することは決して簡単ではなく、退職が決まってから入社までの2か月間、小池氏とは様々な話をしました。経営指針の同期で会社の事やお互いの事を知っていましたが、渡邊氏が入社するという決め手になったのは、小池氏の人柄です。「純粋に、自身以上に人への想いが強く尊敬でき、小池氏と一緒に仕事がしたいと思いました。こう思えたのも、経営指針を受講したからこそです。自身と向き合って、私の幸せ・私が私らしく生きるとはどういうことかを考えたときに、もっと私を素直に解放した方が良いのかなと思いました。そして、小池氏となら一緒に実現できる相手だと思えました。今、会社に来る事が本当に楽しみです。」と渡邊氏は話します。

 

小池氏の想い

小池氏は、経営指針を受講中に、渡邊氏の人柄や仕事に対する向き合い方に共感し、いつか一緒に仕事をしたいという気持ちが大きくなっていました。そんな時、渡邊氏から退職するという話を聞き、「ここを逃したら一生この人と仕事をすることはない」と思い、“一緒に仕事がしたい”と想いをぶつけました。どちらが上ということでなく、考え方のベースが一緒だから、対話が出来る事が私の中ですごく重要なポイントでした。

渡邊氏の入社後、社内の雰囲気がガラリと変わりました。今までの日常会話は目先の話が多かったのですが、5年後どうなっていたいとか、将来の話がより出てくるようになりました。渡邊氏に触発されて、今まで以上に頑張ろうって前を向いて走り始めたのかなと思います。社員とは前よりも色々な話をするようになり、空気感が全く変わりました。

「新たな事業を始めますが、機械工具商をやめるつもりもありません。」と小池氏は言います。渡邊氏が入ることより、お客様に物を卸すだけでなく、仕事を提案できる形に変化してきています。まだ3カ月くらいですが、実際にそういう動きが出てきています。それがいい化学反応となって表れてきています。私が新たに始めようとしていた新規事業も、0→1だったものが、0→6のような形に変化をしてきて、私自身も毎日すごく楽しく、ワクワクしています。渡邊氏の力を借りることによって、アイディアも膨らみ、同友会会員との企業間連携や、新しい事業を模索しながら動いている最中です。

 

渡邊氏の今後の展望

「私が私らしく生きることから、生み出す「モノ」や「コト」を通して相手を喜ばせたい。一人の大人として、子を持つ親として、新潟の未来を創っていきたい。それは会社の今後、何を残していけるか。また、次世代の新しく入ってくる人達に向けて、未来ある新潟の子供達・若者に何か一つでも、明るい未来に向けて、動いていきたい。誰よりも自分が楽しみながら、そして、一緒に共感してくれる仲間と共に、取り組んでいけたらいいなと思っています。」と、想いを語ってくださいました。

 

渡邊氏が新潟支部6月例会にて報告!

2022年6月15日(水) 17時〜 新潟市「駅南キャンパスときめいと」にて報告します!報告テーマは、「個人理念を問う!失敗から学んだ“自分らしい”生き方」です!ぜひご参加ください!!

 

 

小池機工株式会社
CONNECT FOLK(コネクト フォーク)(事業部名)

CREATIVE DIRECTOR : 渡邊 栄貴 氏(新潟支部ウェスト地区)
業務内容 : 映像制作、デザイン制作、WEB制作
住所 : 新潟市東区卸新町2-2066-9
TEL : 025-270-5250
創業 : 昭和59年(1984年) 2月
設立 : 平成8年(1996年)4月
従業員数 : 2名

 

第5期経営指針成文化と実践の会を終えて

長井:2020年1月、第3期経営指針成文化と実践の会発表会を終えた後、2月から県内で新型コロナウイルス感染が拡大し始めました。第4期については延期しようかという話も出ましたが、「こんな時こそ、経営指針が必要では」と、野口さんをリーダーにプロジェクトを立ち上げ、議論を重ね、地域別会場をZoomでつなぐハイブリッド形式で第4期を開催することができました。全県下から1会場に集まって開催していた第3期までの形式では、新潟同友会VISION2022に掲げた「経営指針の成文化率100%」の達成も厳しい。その点も踏まえて挑戦した新たな開催形式が、参加者の増加にもつながりました。

野口:私も第5期はフル参加することができました。サポーター参加しながら、この会とは別に、年間を通して経営指針について基礎的なことを学ぶ場が必要ではと考えました。同友会に入ると自然と経営指針の重要性が伝わるような状態にしていきたい。そうすれば、経営指針の成文化に興味を持つ人も増え、基礎的なことは理解しているベースの上で成文化と実践の会自体がもっと深みのあるものになるのではないでしょうか。

長井:私は、基本的には、入会したら、成文化と実践の会を受講し、指針の成文化・見直しをしてほしいと思っています。第4期は、入会して間もない方や若い方が多く受講され、その後、支部や委員会などでとても活躍されています。野口さんがおっしゃったように、基礎知識として伝える場をつくることはありだなと思いました。同友会は理念や経営者の考え方をとても大切にしていますよね。それがなぜなのか、経営指針とは何なのか。受講を前提とせず参加できるセミナーの開催を検討していきましょうか。

経営指針成文化と実践の会を受講したからこそ得られるもの

長井:同友会の指針の会は、『経営指針成文化と実践の手引き』をメインテキストに、これまで受講された方々がサポーターとなり新たな受講生の成文化に関わっていきます。テキストシートへの記入・修正を繰り返しながら、自分は何がしたいのか、何のために経営していくのか。自分の本当の想いを出して、それを決めていく。その過程で、サポーターからいろんな角度の質問が投げかけられて、心が揺れて、その中で変わるものもあれば、変わらないものもある。あのセッションが経営指針成文化と実践の会の醍醐味だと思います。
受講以上に、継続してサポーターとして関わっていくことの方が重要かもしれません。他のサポーターの話の聞き方や質問の切り口にハッとすることがあります。それぞれ視点が違うんですよね。みんな考え方も経験も違うから。受講生に対して言われていることが、自分に突き刺さることもよくあります。受講中は自分のことで頭がいっぱいなので、サポーターになってからの方がより広い見方で勉強になるかもしれません。受講しないとサポーターにはなれません。そういう意味でも、やはり受講した方が良いなと思うんです。

野口:参加されたことのない方に対しては、ここは特別な場ではないと伝えていく必要があるけれど、自分が実際ここに身を置くと、「受講していなかったら、今の自社・自分はなかった」と、自分にとって特別な場になります。そういうことは受講した後に感じてもらえばいいですよね。

長井:何が何でも成文化と実践の会でつくる、見直す必要はないと思います。重要なのは、その指針書を実践しているか?機能しているか?という点です。結果として、少しずつでも会社が良くなっているか。自分も社員も幸せになっているか。創業者も、後継者も、それぞれの難しさがあります。後継者の自分からしたら、身近な創業社長の突破力やチャレンジングな経営姿勢をうらやましく思うところがありました。受講してとことん考えましたよ。そして見つけた色、決めた方向性に向かって、必死にやっています。そういう人たちがいるところに深く関わる事ができる、何かあればすぐ相談できるこの環境は、ここで経営指針をつくったからこそですよね。


みんなが主体者となる会社づくりのカギは“10年ビジョン”

野口:去年の経営フォーラムで、宮城同友会の中期ビジョン『MDGs』をテーマにした分科会設営に関わってから、自分の中でビジョンがキーワードになっています。経営指針書の中に「10年ビジョン」があることで自分自身も理解しやすいし、会社でも、一つひとつ取り組みやすくなりました。あと、「社員と関わって一緒に経営指針書をつくるってこういう事か」と、最近ようやくわかってきました。

長井:ビジョン、大事ですよね。理念だとずっと求め続ける、壮大で遠い到達点というイメージだけど、そこに向かって取り組んで、10年後はこうなっていたいよねって結構具体的なものが入ってきて、経営者自身も楽しく描ける。このビジョンが、社員さんが関わる指針づくりの大きなポイントだなと思います。

野口:MDGs策定のステップを、自社のビジョンづくりの参考にしています。ステップ1は課題の抽出。ステップ2は目標への転換。たとえば、「給料が安い」という課題に対して、解決目標は「給料が高い。暮らしに余裕がある」、インジケーターは「新潟の平均賃金より10%高い給与水準となっている」としました。社員と一緒に出した課題を整理したら、60個になりました。解決目標に向け、10年かけてやっていく。その中で、今年は6個か7個くらいをピックアップして重点課題にする。インジケーターで方向性も出しているので、それを今年度の方針につなげます。そこからまた社員を巻き込んで、「今年度、これが重点課題、方針だから、こうしていくために何をしたらいいかな」と計画を考え、スケジューリングして実行する。やっと、うちらしい形が見えてきました。

ブレない経営と動じない自分づくりを

野口:世界情勢が混沌としている中で、「なんで創業したんだっけなぁ」と考えることがあるります。家を作るにしても、できるだけ地元の材料を使おう。地元で揃わない場合は近県で、近県で揃わない場合は国内で、国内で揃わない場合はうちで作ろうよと。「何のために」というところに戻ると、いろいろ整理できるんですよね。「あり方」と「やり方」の両方を、整理して考えることができるようになりました。

長井:世界とは無縁だと思っていた地方の中小企業も、原材料が入ってこない、値段が高騰するなど実際に影響が出ています。大企業も、本質に立ち返って、「何のために」を大事にしているところが増えてますよね。多くの方に、第6期経営指針成文化と実践の会を受講していただきたいです。

 

 

★2022年6月28日(火)17時〜19時に第6期経営指針成文化と実践の会受講者募集説明会を開催いたします。

 

新潟支部で現在行われている、小グループ活動「Q&A塾」について、担当リーダーの佐藤潤一さん((株)インプレッシヴ新潟支部)より紹介していただきます!
今年度より、新潟支部のグループ活動として「Q&A塾」を月1回開催のペースで活動していきます。

Q&A塾は、事業承継を迎えた・創業して間もない新人社長、次世代を担う後継者・取締役の皆様が、経営の基礎を勉強してステップアップを目指す場です。もちろん幹部社員、ゲストの参加も大歓迎です。「学び合い」に加えて、他社の方と「知り合う」場にもしていきたいと考えています。

Q&A塾の各回では学ぶテーマを決め、そのテーマに詳しい先輩経営者がアドバイザーとなります。肩ひじ張らずに、ワイワイガヤガヤと話し合いながら、自社の課題に気付き、課題を知り、皆で共有する、そして先輩経営者からのアドバイスも参考にしながら、みんなで学び合いできる場にしていきます。

Q&A塾の勉強テーマは、翌月に開催される新潟支部の例会のテーマとリンクする内容となります。同友会活動のホップ・ステップ・ジャンプに例える「ホップ」の位置付けです。Q&A塾で学び、翌月の例会にも参加して実践報告を聞く、そのことで自社の経営や課題について深堀して頂けるよう進めていきたいと考えています。

「自分一人ではなかなか勉強しきれない」「いまさら初歩的はことは聞きにくい」・・・・大丈夫です!、Q&A塾でみんなで一緒に楽しく学び合いましょう!他の支部からのご参加もお待ちしております!!


Q&A塾 リーダー 佐藤潤一氏
(株)インプレッシヴ 代表取締役社長 新潟支部セントラル地区 記

 

広報誌同友にいがたについて、
今年度からの新たな取り組みを
広報情報化委員会よりお知らせさせていただきます。


広報誌で新たな形の情報発信を

広報情報化委員会では、昨年度より広報誌の在り方について、検討を重ねてまいりました。月初にお届けする広報誌が、同友会の中でより深く学びにつながる為には、どうしたらいいのか?また広報誌を通じて、各支部・委員会の活性化につながる為には、どうしたらいいのか?

今月号より、広報誌の「特集」「企業進化論」にて、例会を開催する月の広報誌にて、その報告者の記事を掲載する新しい取組みを始めました。記事を読んでいただき、報告者に興味を持ってもらい、例会に参加することで、深い学びにつながるのではと感じております。

上記以外にも様々なメリットもあります。(1)例会PRやお誘いに有効活用が出来る。(2)余裕を持った例会設営と例会の質の向上につながります。(3)自支部のPR・活性化につながります。(4)広報担当と例会設営チームで、企業訪問・取材をするので、設営に関わる事で更に学びが深くなります。
広報情報化委員会では、新潟同友会の「強」の部分で、支部・委員会と連携し、サポートしていきます。ぜひご活用ください。また、情報化に置きましても、7月にセミナー開催予定です!ぜひご参加ください。

【(株)シナゼン代表取締役 品田敦司(広報情報化委員会)記】

2022年度新潟同友会は増強チームを設立して、多くの人に同友会を知ってもらう、
仲間になってもらう、仲間になってよかったと思ってもらえる活動を広めていきます。
その増強チームのチームリーダーを務める本間英樹氏から、増強チームについてお知らせいただきます!


新たな組織体制

古川代表理事・関原代表理事のもと、本間英樹がリーダーを務めます。各支部長と連携を取りながら、「増:同友会の仲間が増える」「強:同友会の仲間でいたいと思える」取り組みを広めていきます。各支部内で仲間づくり担当、増強担当をお引き受けくださった皆様、支部長さん同様に宜しくお願い致します。
大切にしたいこと

会自体の為の増強活動では決してありません。「何の為に増強するの?」と、よく耳にします。会の為に動員勧誘しているようで嫌だ!と聞く時もあります。私もそれだと楽しくないと思います。

皆さんは同友会に入って良かったな~と思えた経験はありますか?「この人と出会えたおかげで経営者としての姿勢が変わった」「同友会で学び続けたおかげで悩んでいた社員との関係が良くなった」「同友会での刺激が、新しい挑戦に繋がった」「あの苦しい時に、相談できる仲間が同友会にいてくれて本当に助かった」。そんな経験、ありませんか?同友会で出会い、語り、実践し…そんな良かった経験を広めていきましょう。そんな経験をする仲間を増やしましょう。まずは何よりも自分達自身が同友会を楽しんで、活かしていきましょう。

そして仲間になったメンバーが、入ったきりで放ったらかしにならないことも大切にしています。会社で新入社員に誰も話しかけなかったら社員辞めますよね。それと同じです。まずは同友会を知ってもらう為に、昨年度から『ウェルカム同友会』を設営しています。担当頂いた各支部の皆様のご尽力もあり、とても評判が良いです。同友会の歴史や仕組みを知れたり、ゲストや新入会員からじっくりお話しいただいたり。入会歴に関係なく参加できますのでぜひ遊びにきてください。
力を貸してください!!

強リーダーを拝命しましたが私1人で出来ることはたかが知れています。支部長さんの協力、そして各支部には、「増が得意な人」、「強が得意な人」、そんな魅力的な方がいらっしゃいます。会員の皆さんと力を合わせ、力を借りながら、活動を盛り上げていきたいです。

私は同友会が大好きです!「同友会めっちゃいいですよ!」と熱量込めて伝えられます。本当は私のような若輩者がリーダーをやる役ではないと思っていますが、その熱量は先輩経営者達にも負けません。ぜひ各活動にたくさんのゲストをお誘いください。増強リーダーとして参加させていただき、少しでも同友会の魅力が伝えられるように尽力します。1年間、宜しくお願い致します。

【2022年度増強チームリーダー 本間英樹 有希化学(株)代表取締役 (新潟支部サウス地区) 記】

     

入会案内・お問い合わせ

中小企業の経営者及びこれに準ずる方で、会の趣旨に賛同される方は、どなたでもご入会いただけます。
また、会員企業の社員の方や会員でない方も参加できる行事があります。

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