新潟県中小企業家同友会
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2022年7月号

新潟県中小企業家同友会
広報誌 DO YOU KNOW?にいがた 7月号 Vol.413

■表紙
この仕事を極めていくのが私の夢!!
【エコ・マテ株式会社】
難波 学 氏 新潟支部ウェスト地区

■Contents

◇PEOPLE LIFE data No.026
限られた資源の有効活用を!!
難波 学さん
エコ・マテ株式会社 社長

◇企業進化論 Vol.89
株式会社高田デザインスタジオ

◇今月のイチオシ
プログラミング教室
ミライのプログラミング_
ミラプロ新潟西校が移転オープン!!

新潟初のプログラミング特化型
放課後等デイサービス
『ミラプロフィット』が新規オープン!!

◇ANOTHER REPORT
新潟県中小企業家同友会
第41回定時総会
「この激動の時代を変化のチャンスと捉え、挑戦を誓い合う場としよう」開催報告

◇INFORMATION
広報誌の裏面が少しリニューアルします!

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  • ANOTHER REPORT

 

会社紹介

エコ・マテ株式会社は、スクラップ業を生業にしています。特殊金属(レアメタル)の廃材のリサイクルを主として、電子機器やパソコンの廃棄物の分解・解体・リサイクルをしております。また工場等で切削に使用される超硬(金属)や使用済みの工具鋼、装置等を回収して、特殊金属の選別や装置から基板を取り出し、選別して、精錬メーカーに出荷しています。

 

創業したきっかけ

30年ほど前、製造業を営んでいた父親が亡くなり、母親と兄弟でその事業を引き継ぎました。当時私は専務としてやっていたのですが、設備投資が過剰であった事と、仕事が下火になって資金繰りが良くなかった事もあり、2008年リーマンショックの時に倒産しました。その後は、アルミのスクラップの営業マンとして働いていました。最初は、スクラップの事は何もわからなかったので、正直ゴミにしか見えませんでした。でも、少しずつ何か面白みを感じてきました。ある営業先で、基板や超硬を見せてもらい、「これ○○円するんだぞ」って教えてもらいました。前職の工場で使用していた部品で、使い終わったら鉄くずと同じで、捨てていたものが、こんなにするのかと驚きました。その方が、「レアメタルを扱え。ちょっと教えてやるから、新潟県内で基板を扱えるようになれ」と言ってくれて、少し面白そうだなと思っていた頃、私は体調を崩してしまい、会社を辞めました。体調が改善するまでの間、私の知識を活かして、障がい者施設で分別や解体のやり方を指導してもらえないかと話を頂き、5~6年間教えていました。

2016年、一般的に廃棄されている電化製品等が中国に出て行く事に対して、「こういう資源を中国や海外に出すのもばかばかしい」と感じていました。日本は資源がないから、国内にある物は国内でリサイクルできるようにしていけばいいし、廃棄しますって言われても、パソコンや電化製品は、まだ使える物ばかり。ちょっと直せば、中古として使えるのに廃棄される。東南アジアは貧困が激しいから、日本で使える物を東南アジアへ流せる仕組みを作ればいいじゃないかという気持ちが大きくなり、2017年3月、47歳でエコ・マテ株式会社を起業します。

 

ターニングポイント
1つ目のターニングポイントは、私にレアメタルの事を教えてくれた人がいたことです。私の中では師匠ですが、在職中に販路を広げたかったから「やれ」っていう意図だった様で、「起業しなさい」ではなかったそうです。起業するときに挨拶に行ったら、「そんなことして商売になると思っているのか」って言われました。私の勘違いから起業した形です(笑)。

2つ目のターニングポイントは、お客様の要望やアドバイスを素直に聴けた事です。最初は工場から廃棄される特殊金属を中心にレアメタルを集めていたのですが、お客様との話で、基板の話になり、パソコン、制御装置、主装置、自動車コンピューター等色々な基板の取扱が増えました。また、営業先も、知り合いと取引先のある長岡を中心にしていたのですが、ハードディスクを破壊して破壊証明書まで発行するところは無いから、もっと色んな所に行った方がいいよと言われて、エリア拡大をしていきました。お客様に背中を押してもらいました。

 

今後の夢
この仕事を極めていくのが私の夢です。リサイクルが必要なスマホや複合的な製品の廃棄がどんどん増えています。今廃棄される物は、まだ埋め立て処分が多いです。しかし、日本でも埋め立てる所がなくなってきていて、キチンとリサイクルをして、それらを資材として扱っていかなければいけません。何でもは出来ないと思いますが、何か工夫をして、これらをどうやったらリサイクルして価値が出るようにするのか、どうやったら廃棄物を減らしリサイクルを増やせるのか、チャレンジして行きたいです。

 

エコ・マテ株式会社

社長 : 難波 学 氏(新潟支部ウェスト地区)
事業内容 : 非鉄金属、特殊金属(レアメタル)の金属リサイクル、PC、携帯電話などの情報機器及び電気通信機器の解体、リユース事業、リサイクルコンサルティング
住所 : 新潟市西蒲区下和納3738-1
TEL : 0256-46-3072
創業・設立 : 平成29年(2017年)
従業員数 : 3名

 

 

上越への移住・起業・そして同友会へ
神奈川県川崎市出身の私は、若い頃から東京近郊の不動産業で働き、2012年に長く友人として交流のあった主人が体を壊したことをきっかけに結婚。2014年、糸魚川出身の主人の実家に近い上越に移り住みました。

伝手もあり、上越の不動産部門のある会社へ数社就職しますが、スピード感や身内意識など、地域の感覚に馴染めず長続きはしませんでした。「となれば」と、2017年に不動産やリフォームの仲介業として、株式会社高田デザインスタジオを上越で創業します。

1年目は資金繰りもうまくいかず、非常に厳しい状態でしたが、2年目になると少しずつ安定していき、何とか黒字で決算を迎えることができそうという状況でしたが、そんな矢先に主人が亡くなりました。創業から2年、私としては東京に戻ろうかとも考えました。「でも、会社があるしな」と考えていた頃、お客さんとして知り合った関原英里子さん((有)京美容室 代表取締役)から同友会上越支部の例会にお誘いを受けました。

起業の際に通った上越市商工会議所創業塾で面識のあった横山裕孝さん((株)ジェーミックスICTサービス営業グループ 担当グループ長)や梅田みどりさん(フードサロン やさいのひ 主宰)がいて、繋がりも増えると思い入会しました。

 

 

様々なきっかけになった経営指針成文化と実践の会の受講

外から上越に住み着いた私から見て、上越は非常に横の繋がりが強い地域だと感じています。そういった環境で不動産業の起業というのは、厳しいのではないか、と最初は思っていました。しかし、思いのほか「しがらみがない会社」という立場が都合のいい方も多いようで、これが弊社の強みになっていきました。
2020年に第4期経営指針成文化と実践の会を受講。自身・自社を客観視することで、目標やビジョンを明確に考えることができるようになりました。「稼いでなんぼ」という会社を経験した私としては、もっと早く「理念経営」の大切さを知りたかったと思いました(笑)。

2022年4月4日から、相続診断士事務所「笑顔相続サロン上越妙高」を開所しました。不動産業の売上は仲介料がメインとなっており、いうなれば成功報酬です。そこで、もう一つの柱として、「相続における誰に相談していいかわからない悩み」をサポートして、必要な専門家へ繋ぐサービスをスタートしました。
経営理念と想い

高田デザインスタジオの経営理念は「人生をハッピーに♪」です。前述の二つの事業には、この理念が強く関係しています。私自身の家族関係がよくなかったこともあって、自分の関わる方全ての人生がをより良いものにできるよう接したいと考えています。お客さんの要望に応えるだけでなく、そのお客さんが『どう生きていきたいのか』というところにフォーカスをすることが大切だと思っています。そのためには、上越の魅力や情報を広く知っている必要があるため、SNSで繋がりを増やしたり、地域の色々なお店に足を運んだりして情報を集めています。

今までは「お客様の悩みを解決すること」が私の仕事だと思っていました。しかし、お客様がそれをどう解決するのか、人それぞれの正しさがあって、それを尊重することで、お客様の“どう生きていきたいか”をフォローすることができるのだと思うようになりました。

今後は、この2つの事業の後継者を探さないといけないな、と思っています。自分がいついなくなっても回り続ける仕組みを作っていきたいです。また、自身が経験した不動産業や保険業では、女性が働きづらい環境が実情としてあると思います。そういった苦労している方々のサポートをしていきたいです。

 

 

新潟市中央区と西区に2校のプログラミング教室を運営している株式会社ヒューマンリソースのミライのプログラミング_ミラプロがミラプロ新潟西校として西区小針に移転オープンしました。子どもたちのプロ意識が高まるようなITオフィスのようなデザインに教室のイメージを切り替え、プログラミングの学びが子どもたちの将来の仕事に繋がることを意識できるような先進的なデザインにしました。

ミラプロでは子どもたちにIT技術の取得だけでなく、プログラミングやITのものづくりを介して、「豊かなアイデアを発想して論理的にかたちする」というコンピュータやAI、ロボットには難しい、これからの時代に必要な考え方を育てる教育を行っています。

また、新たな事業として、新潟県初のプログラミング特化型放課後等デイサービス「ミラプロフィット」をスタートしました。放課後等デイサービスとは、6歳から18歳までの発達障がいのある子どもたちが放課後や長期休暇に利用できるサービスです。

海外では、アスペルガー症候群や自閉症スペクトラムなど特性・障がいのある人たちのことをAppleやGoogleなどIT企業の聖地にちなみ“シリコンバレー症候群”と呼んでいます。 彼らは対人のコミュニケーションが難しい特性・障がいを持っていながら、コンピュータやモノづくりの現場でアプリやITデバイスの開発を担う社会的に重要な役割を果たしています。日本では「障がい者→IT」はあまり知られていませんが、特性のある子どもたちが、それらに抜群の能力があることをプログラミング教室、小学校の教師の経験で知り、新潟県初のIT・プログラミングに特化した放課後デイサービスを開所するきっかけとなりました。

プログラミング教室、放課後デイサービスに通う子たちがITやコンピュータの教育を通して将来、私たちが住むこの新潟県を豊かで魅力あふれる場所にしてくれることを願っています。


告知
ミラプロは2022年10月ITものづくり・プログラミングを学んだ子どもたちの成果発表会をプロジェクションマッピング・映像クリエイティブ集団株式会社ソルメディエージさんのご協力のもと、新潟県最大規模のバーチャルスタジオにて開催します。IT・プログラミング教育の成果発表会をバーチャルスタジオで行うのは全国初の試みです。


募集
この発表会では協賛企業を募集します。協賛金1社5万円、限定11社と致します。協賛していただいた企業名を発表会の間、バーチャルスタジオのテロップにて公開します。子どもたちが実現する2100年の豊かな新潟のために経営者様の温かな応援とこの活動を通じて新潟のミライづくりにご参加いただければ幸いです。


株式会社ヒューマンリソース
住所 : ●ミライのプログラミング_ミラプロ 新潟西校
【新潟西校】新潟市西区小針3丁目37-30
【女池校】新潟市中央区女池6丁目1-2 コア2階

●ミラプロフィット 新潟市西区平島3-7-5中山ビル201
代表取締役 : 高橋 学 氏
取締役 : 東條 英明 氏(新潟支部ウェスト地区会員)
業務内容 : プログラミング教室、企業コンサルタント

 

広報誌5月号にて、新入会員さんのご紹介をお知らせいたしました。
今号からは、このインフォメーションの下のスペースで、毎月ご入会いただいた新入会員さんのご紹介をさせていただきます。
徐々に、各例会がリアル開催での交流を深められるようになってまいりました。
ぜひ、新入会員さんをお誘いいただき、新たな繋がりのきっかけにしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします!

 

5月18日、新潟同友会第41回定時総会朱鷺メッセにて開催されました。
会場・Zoom・記念講演のアーカイブ配信を合わせ216名が参加し、記念講演では(株)ユサワフードシステム代表取締役の湯澤 剛 氏から、
「あきらめなければ道は拓ける 朝の来ない夜はない ~負債40億円からの挑戦~」をお話しいただきました。
会歴表彰、NDGs(新潟同友会ゴールズ)の発表等、内容盛りだくさんだった本行事について、3名の方にお話を伺いました。

新潟同友会代表理事
株式会社NODA
代表取締役 古川 敦義 氏(三条支部)

40年目の記念すべき節目の新潟同友会のスタートとなる第41回定時総会は、ハイブリッド開催されました。久し振りのリアル会場朱鷺メッセには、会歴表彰の会員さんも来場され、お言葉も頂き、和やかな雰囲気の総会になり、記念講演の逆転人生の湯澤さんの過酷な運命を乗り越えたお話から、コロナ禍の厳しい状況下に立ち向かう大きな勇気を与えて頂きました。

今回の総会で一番、皆さんにお伝えしたかったのは「NDGs」です。先行き不透明なこの時代、私たちは未来を照らす希望の旗が必要と考え、2030年をゴールとする長期ビジョンを掲げました。「この厳しい環境を乗り越えた先の私たちは、こうなっていたい!」がNDGsです。昨年の理事会で提唱し、会員アンケートを実施。更にコアメンバーでの定期ミーティングを重ねた中で創り上げた、8つのカテゴリー、24のターゲットの新潟同友会ゴールズ。NDGsは私たちの想いです。これから新潟同友会のゴールに向かい、みんなで共に学び、共に取り組む過程を通じ、成長する会社、経営者となり、新潟を良い地域にして行きましょう。

第41回定時総会 実行委員長
大滝自動車工業株式会社
代表取締役社長 大滝 哲也 氏(村上支部)

新潟同友会定時総会で初のハイブリット開催、また2021年度の支部長グループで組織された実行委員会での運営、そして次期支部長にバトンを渡し、支部長としてフェードアウトしかけていた私がまさかの実行委員長と不安だらけのスタートでしたが、各支部長をはじめとする理事の皆様、事務局の皆様、そして会員の皆様のご支援を賜り、210名を超える参加者に恵まれ成功裡に開催することが出来ました。

「この激動の時代を変化のチャンスと捉え、挑戦を誓い合う場としよう」をスローガンのもと開催させていただき、古川新代表の熱い想いが伝わる総会、将来の新潟同友会を担う若手理事が中心となって作成した未来ビジョンNDGsの発表、そして神奈川同友会 湯澤 剛 氏の記念講演、どれもがこの度の総会スローガンに合致した素晴らしい事業になりました。

湯澤氏の講演を聴いて、社員の幸せにもっと関わりたいという想いと、地域に必要とされる会社を目指したいという想いを強くしました。私も湯澤氏のように泥臭く同友会の実践と理念浸透に向けた取り組みをしていきたいと思いました。

ご参加くださいました皆様、運営に関わっていただきました皆様、本当にありがとうございました。

記念講演司会
株式会社高田デザインスタジオ
代表取締役 稲場 晃美 氏(上越支部)

初めての定時総会・記念講演にリアル参加しました。そのきっかけが記念講演の司会という大役を任せていただきましたことを、まず感謝申し上げます。自分自身が同友会に入会して3年あまり。コロナ禍もありなかなかリアルでの参加が難しい時期でもありましたが、こうしてリアルで参加してみるとやはり熱量の違いを強く感じます。湯澤様の話を聞きながら、やはり「理念経営」「ビジョン」の大切さを強く感じました。20年30年記念の方のお話しを聞いても、口々に経営指針のお話がでておりましたが、同友会の学びは経営指針が原点の一つなので、同友会に入会したら経営指針を受けないのはもったいないことで、素直に受けてよかったなとお声がけいただいたサポーターに改めて感謝します。また、今後とも同友会活動の中で理念の確立をしっかりしていきたいと思っています。ありがとうございました。

 

     

入会案内・お問い合わせ

中小企業の経営者及びこれに準ずる方で、会の趣旨に賛同される方は、どなたでもご入会いただけます。
また、会員企業の社員の方や会員でない方も参加できる行事があります。

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